青と白のパッケージに包まれた、スーパーマーケットにはたいがい置いてあるあのプレーンヨーグルト。発売されてから50周年になるという。昔このプレーンヨーグルトなるものを、母の持っていたお菓子のレシピ本の裏表紙に載っていた広告で初めて知った。その青と白のすっきりした容器の色(現在と違って牛乳パックの様な形)、にっこりとほほ笑む民族衣装を着た外国の女性モデル。そしてその前に並べられた、ガラスの器にフルーツと共にふんわり盛られた白い食べ物はちょっとよそゆき顔で魅惑的だった。

それからしばらくして、我が家の朝食にもヨーグルトが上るようになった。はちみつ、もしくは少し甘めのブルーベリーやラズベリーのフルーツソースをかけていただくのが常だった。だから、当時ヨーグルトに付属していた顆粒のお砂糖の包みが、あれよあれよという間に台所の棚に山を作り、幅を利かせるようになった。驚くべきは、当時この辺りではまだ知名度がそれほどではなかったと思われるブルーベリーに、加工品とはいえ、私は40年ほど前にすでに出会うことができていた、ということである。

この年末から年始にかけて、度々家族の集まりに登場しているヨーグルトババロアは、プレーンヨーグルトをたっぷり使い、ガラスのパウンド型で冷やし固めて作る。特にこだわりはなく、手近な型だからこれを用いていたのだが、型から長皿にひっくり返したその見た目からか、男性陣には「あの豆腐みたいなもの」と呼称される始末。今後も作る機会が多々あるだろうから、銘々に器ごと供することを考えて、シンプルなガラスの器を注文した。これに冷やし固めて、農園のブルーベリーをさっと煮たソースを添えたなら、少しはよそゆき顔のデザートらしく見えるだろうか。

SHOP INFO

営業時間

7月上旬〜9月上旬10:00〜16:00【定休日:期間中無休】

10月〜6月は閉鎖期間のため営業しておりません。

オープンカフェのため天候等により臨時休業する場合があります。

住所

岩手県岩手郡雫石町七ツ森129

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