半月も経ってから、たまたま目にした岩手日報の16面。母校の名前と、笑顔のカラー写真とともに「一緒に吹奏楽イロハ 初の中学生対象講習 地域一帯の楽団始動へ」の見出しが躍っていた。公立中学校の部活動の地域移行も見据え、学園内で中学生対象の講習会を開催するという。更にはなんと「6月には学園を拠点に中学生や社会人を集めた吹奏楽団が始動する予定」とのこと。慌てて検索すると、学園のホームページには既に「Ensemble Lillie(アンサンブル・リーリエ)団員募集!」の文字が載り「もっと楽器をやりたい中学生1年~3年の皆さん、楽器を続けたいかつて学生だった方々、両方の想いを形にする団体です」とある。まさか母校が楽団を作ってしまう時代が来るとは。時の流れに乗って、思いをぐんぐんと形にしてゆける時代であることを実感する。これが数十年前なら、一も二もなく飛び込むだろうが、楽器から遠ざかって久しい身としては、陰ながら動向を見守り応援部隊に徹したい。